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4.6 NIS サーバの配置と設計例1

 図 4.6.1. は NIS サーバを一台配置した場合を示しており、foocrane ネットワークで構築する例である。はじめに断っておくが、この配置は良くない配置である。理由は、(1) NIS Slave サーバが存在していないため障害に弱い (2) dev.foocrane.jp と buz.foocrane.jp を結ぶルータが停止した場合、やはり障害が発生してしまうからである。

図 4.6.1. において、NIS クライアントとなる(つまり NIS で提供されるユーザ情報を利用する)のは、WWW サーバ、FTP サーバ、MTA サーバ、POP サーバ、端末(termianl クライアントホスト)である。

図 4.6.1. NIS サーバを一台配置した場合(dev.foocrane.jp はルータを経由して情報を獲得)
図 4.6.1. NIS サーバを一台配置した場合(dev.foocrane.jp はルータを経由して情報を獲得)


 図 4.6.1. の NIS サーバの配置では、dev.foocrane.jp と buz.foocrane.jp にて設定が異なる。buz.foocrane.jp ではブロードキャストを利用するため、NIS クライアントは nis domain の設定があれば問題なく NIS を利用できる。これに対して、dev.foocrane.jp では、NIS サーバがルータを越えた位置にあるため、ブロードキャストによる NIS サーバとの接続ができない。そこで、dev.foocrane.jp では、 メニューキャスト(many-cast)を利用しルータの先にある NIS サーバに接続し情報を獲得するのである。

 NIS では様々な情報を取り扱う。特にユーザ情報の中にはパスワードの情報も含まれるため、接続制限を厳しくしなければならない。これを怠ると、nis domain 名を獲得されるだけで重要な情報が漏れてしまう可能性がある。したがって、 foocrane ネットワークで利用するネットワーク(ドメインや IP セグメント)にて NIS を利用するかどうかの情報を整理しておく必要がある。

1. NIS ドメインとドメイン(IP セグメント)

ドメイン NIS ドメイン
foocrane.jp なし
dev.foocrane.jp foocrane-nis
buz.foocrane.jp foocrane-nis


2. ドメイン(IP セグメント)毎の NIS の利用方針

ドメイン NIS サーバ NIS を利用する場合の接続方針
foocrane.jp なし 利用しない
dev.foocrane.jp serv06.buz.foocrane.jp メニーキャストを利用して NIS サーバを指定
buz.foocrane.jp serv06.buz.foocrane.jp ブロードキャストを利用して NIS サーバに接続


3. 個別ホストでの利用方針

ホスト名 NIS サーバ 動作しているサーバ 接続方法
serv02.dev.foocrane.jp serv06.buz.foocrane.jp MTA, POP NIS サーバを指定(メニーキャスト)
serv03.dev.foocrane.jp serv06.buz.foocrane.jp WWW, FTP NIS サーバを指定(メニーキャスト)
term01-40.buz.foocrane.jp serv06.buz.foocrane.jp なし ブロードキャスト