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NIS (Network Information System) とは、ホスト(OS)に必要な情報(ユーザ情報や、ネットワーク設定の情報など)を自動的に提供するためのシステムである。図 4.1.1. がその様子を表している。
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図 4.1.1. NIS (Network Information System) により提供される情報
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NIS のサーバによって提供される情報は次の通り。
- ユーザ情報
- ユーザのパスワード、ホームディレクトリ、login shell などに関する情報
- ユーザグループ情報
- ユーザが所属可能なグループについての情報
- hosts
- ホスト名と IP Address の対応情報
- services
- ネットワークポート番号とサービス名のリスト(トランスポート層で取り扱うサービスの種類とポート番号対応表)
- protocols
- ネットワークプロトコル番号とプロトコル名のリスト(トランスポート層にて実装されている(処理できる)プロトコル名と番号の対応表)
- networks
- ネットワークのアドレス
- netmasks
- ネットワークのサブネットマスク
- rpc
- リモートプロシージャコール(RPC)で取り扱うプログラムと番号リスト
- netgroup
- NIS で利用される netgroup の定義
- ethers
- Ethernet 番号
- (aliases)
- メールシステムの alias (また簡易メーリングリスト)
- (bootparams)
- ディスクレスホストのブートに関する情報
これらの情報は、それぞれ map という形でサーバ間(Master , Slave 間の情報の同期)や NIS クライアントに提供される。特に利用頻度が高いのは、ユーザ情報 、ユーザグループ情報 である。基本的に全ての情報を使う必要はなく、必要なものだけを選択的に利用できるが、情報には「追加」タイプのものと「上書き」タイプのものがあり(詳細は後述)、「上書き」の場合は強制的に利用することになるためこれの利用拒否はできない。
基本的に上記のような情報は、サーバアプリケーションではなく OS に渡される。そして、多くの場合、サーバアプリケーションはサーバホストの OS からユーザ情報を提供されたり、 OS のネットワークに関する制約に束縛されたりする。以後の説明では、NIS によって提供される情報は、すべて OS が受け取り情報を整理、サーバアプリケーションではその OS が整理した情報をベースに動作すると考える。ただし、今回は想定していないが、サーバアプリケーションでも NIS から直接情報を獲得するように作成されてあれば、OS に関係なく NIS から提供される情報を利用することが可能である。
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