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5.6 telnet の仕組み

 telnet では、FTPで行っていたように、TCPセッションを確立した上で制御用のコマンドのやり取りをする。そのセッション確立の際に利用されるポートは23番ポートである。このポートを使い、手元のコンピュータから接続先のコンピュータにコマンドを送信すると、そのコマンドが接続先のコンピュータで実行され、その結果が手元のコンピュータのディスプレイに表示される。キーボードとディスプレイは手元にあり、CPU等の本体は遠隔地にあるという考え方ができる。言い換えるならば手元にあるコンピュータ(ローカルマシン)で離れたコンピュータ(リモートマシン)にログインして、あたかもリモートマシンが目の前あるかの様に操作できるということである。その仕組みを図5.6.1に示す。

図5.6.1 telnetの仕組み
  1. ローカルマシンのキーボードからコマンドを入力
  2. コマンドをローカルマシンからリモートマシンに送信する
  3. リモートマシンが受信したコマンドを実行する
  4. 実行結果をリモートマシンからローカルマシンに送信する
  5. ローカルマシンが受信した結果をディスプレイに表示する

 その用途は、ネットワーク創世記のHDDやCPUが高価な時代には、研究の為に高性能のコンピュータを多く揃えるのは困難であり、また全てのコンピュータに開発環境を揃えるのは困難だった。そのため、物理的に離れた研究機関にある高性能のコンピュータにログインして、作業をする等の手段が用いられていた。しかし、現在ではコンピュータが安価になり高性能のコンピュータを揃える事は容易になった。そのため、telnetの初期の用途はほぼ失われたが、コンピュータの単価の低下に伴い各研究機関や企業等で容易に独自のLANを構築し、そこでHTTPサーバやFTPサーバを建てて管理するようになって来ている。その際、各種サーバの管理をする度に席を立ってそのサーバマシンの前に行って作業をするのは手間がかかる。そこでtelnetを用いて、作業用マシンからサーバマシンにログインすることで1つのマシンから複数のマシンを操作することができ、作業効率が上がる。言い換えると現在のtelnet利用の主な利用用途は、サーバ管理であると言える。

telnetを利用すれば、ネットワーク上にあるコンピュータにログインすることが可能だが、そのためにはログインしたいコンピュータに自分のアカウントが登録されている必要がある。