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5.3 FTP サーバによるサービス

 ファイルのダウンロードやアップロードを行うとき、クライアント側のユーザはサーバにログインして特定のファイルのダウンロードやアップロードを行う。このとき、一時的にサーバ上のディレクトリの一部をユーザに開放するわけである。
 FTP サーバでは、大きく分けて 2 つのサービスを提供する。

  1. 特定ユーザに対してのサービス
  2. 不特定多数のユーザに対してのサービス

  • 2.1 特定ユーザに対してのサービス

     FTP サーバ上にFTPサーバの利用が許可されている人にのみファイルのダウンロードやアップロードを許すサービスである。例えば、プロバイダと契約してFTPサーバを利用するという行為がこれにあたる。
     プロバイダと契約すると、プロバイダは契約したユーザのアカウントとパスワードをサーバに登録する。契約したユーザは、自分で作ったホームページをそのアカウントとパスワードを使ってサーバに接続し、そこに自分で作ったホームページをアップロードする。これにより、自分のホームページの更新ができる。


    図5.3.1:特定ユーザへのサービス

     このように特定ユーザのみに FTP サーバへのログインを許可するのが一般的な使われかたである。

  • 2.2 不特定ユーザへのサービス

     無償のソフトウェアを配布する場合、特定ユーザに限った FTP サービスでは、不特定多数のユーザに配布できない。そこで、誰でもログインできるアカウントを一つ用意しておいてそのアカウントでログインしてもらうサービスが多くの FTP サーバにはある。このサービスを Anonymous FTP という。Anonymous とは、「匿名」と言う意味で「匿名 FTP」などとも呼ばれている。
     Anonymous FTP サービスを提供している FTP サーバでは、だれでも anonymous (ftp とする場合もある)というアカウントを使ってログインできる。このときパスワードは、一般的に自分のメールアドレスを利用する。メールアドレスでなくても構わないがメールアドレスを入力するというのはマナーの一つとなっている。


    図5.3.2:不特定ユーザへのサービス

     Anonymous FTP サーバをでは、ファイルのアップロードが禁止されているのが一般的である。